任意整理の手続きと流れ

■相談
債務整理を行う場合、まずは弁護士か司法書士に相談することになります。なお、司法書士は140万円以下の債務しか取り扱うことはできません。また、司法書士は法律行為の代理人にはなることができないので、裁判所関連の手続きは債務者が行うことになります。

債務整理を依頼するのは弁護士が安全とされていますが、司法書士にも任意整理に通じている方は多く、また、弁護士と比べると費用が安いといったメリットもあります。

■発送
弁護士か司法書士が債務整理を受任したら、その旨を知らせる受任通知を債権者に発送します。なお、受任通知が到着次第、債権者は債務者に取り立てをすることができなくなります。これが債務整理の大きなメリットです。

■収集
弁護士か司法書士が債権者に対し、借入と支払状況を記録した履歴表を請求し、収集します。債権者の中には履歴表を開示しないところもあるので、必要に応じて債務者から聞き取りを行いつつ、適時開示請求を行っていきます。

■引き直し計算
履歴表の収集が完了したら、利息制限法に基づいて金利の引き直し計算を行います。貸金業規制法の改正以前は利息制限法を超える高金利での貸付が当たり前に行われており、該当期間の借り入れは金利の引き直し計算をすることで残額を圧縮できることがあるのです。長期間にわたる借入では払い過ぎた利息が戻ってくることがあります。

■交渉
正式な負債総額が判明し、3年から5年で返済が可能であれば任意整理が選択されます。

その後、弁護士が債権者と月々の返済金額などの交渉を行っていきます。近年では強権姿勢の貸金業者が増えてきており、任意整理に通じていない弁護士や司法書士は丸め込まれてしまう可能性が高いです。そのため、弁護士や司法書士の選択はとても重要になります。

■和解
和解が成立したら、和解契約書の締結を行います。なお、過払い金が発生しており、債権者が支払を拒否するような場合には訴訟を起こすこともあります。

本来ないお金を手に入れられる安易さから借金を繰り返し、ついに返済困難になってしまう事があります。本当に返済が不可能になれば、破産の手続きをすることがありますが、破産という言葉にはネガティブなイメージを持つ人が多いものです。それは、「破産=金銭管理は出来ていない=だらしがない」とか、「葉さん=借金を返済しない」という認識から無責任さを感じることに起因するものと思われます。しかしこれらは間違った認識です。破産は借金に苦しむ人を救う手段の一つと考えるべきです。

また、借金の返済が困難になったからと言って、破産以外に道が残されていないかと言えば、そんなことはありません。例えば「家を手放したくない」、「利息は払えないが、借りたお金だけならば何とか返せそうである」という場合は、破産以外にも解決方法があるのです。債務整理とはネガティブなものではなく、「借金を法的に見直し、無理のない生活を送る」という、いわば借金で困った人の再出発を法的に補助する手段なのです。


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